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蒼翼の天使 02, It hasn't ended yet.
その日はもう遅かったから
ブルーキャンドルを貰いに行くのは
明日にしようってことになって
神殿の入り口から
ちょっと離れたところで
野営をする事になった
異変は おわらない
パチ パチ ・・・ パチ
うっすらと目を開けて
その視界に入ってきたのは
微かに燃える
たき火の灯りだった
その灯りから顔を背けて
ふと見上げるとそこは
満天の星空
満月を過ぎた月が
まだ空にあった
シルヴァラントでの
眠れない夜にも見た
夜の空
朝は まだ遠い
それに
ちょっと 寒い、かな
感じる事のできる感覚に
嬉しさを感じながら
でもやっぱり
ぬくもりがほしくて
毛布をたぐり寄せて
潜り込む
ふと
何かの足音が耳についた
魔物……ではない、と思う
たぶん 人のもの
天使の聴覚が
遠くのそれを拾う
気になって身を起こし
辺りを見渡す
今日の見張り番のジーニアスが
うつらうつらと船をこいでいるのが
微笑ましくて
思わず笑った
そうして
ひとり足りない事に気付く
「ロイド・・・?」
思わず声に出すと
遠くの足音が
一時だけぴたりと止んで
再び歩き出す音がした
闇の神殿の方へと・・・
It hasn’t ended yet.
コレット視点
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